犬の膝トラブルに気をつけて!毎日のケアで軽やかな歩きをサポート

膝関節にトラブルを抱えるわんちゃん

近年、犬の平均寿命が延びたことで、関節や膝のトラブルも増えています。特に小型犬や高齢犬では、膝のお皿が外れやすい「膝蓋骨脱臼」や、関節炎などがよく見られます。普段の生活で段差の上り下りを嫌がったり、片足を浮かせて歩く様子が見られたら、膝に負担がかかっているサインかもしれません。

膝のトラブルはなぜ起こる?

犬の膝関節は非常に繊細で、筋力のバランスが崩れたり、滑りやすい床で生活していると負担がかかります。また、肥満によって関節にかかる圧力が増すことも大きな原因の一つです。若いうちから体重管理や適度な運動を心がけることが、予防の第一歩になります。

マッサージで血流と柔軟性をサポート

マッサージは、関節の動きをなめらかにし、筋肉の緊張を和らげるサポートになります。特におすすめなのが「委中(いちゅう)」と「湧泉(ゆうせん)」のケア。
委中は太もも裏の筋肉をほぐして膝の可動域を広げ、湧泉は全身の血流を整えてエネルギーを循環させるツボとして知られています。

指の腹でやさしく円を描くように撫でたり、軽く押すことで、冷えやこわばりを緩和し、膝への負担を軽減します。無理に押さず、「心地よい」と感じる強さで行うことがポイントです。

おうちでできるケアの工夫

床に滑り止めマットを敷く、ソファの上り下りにステップを設置するなど、環境の工夫も膝を守る大切なケアです。体重管理や日々の軽いストレッチと合わせて続けることで、わんちゃんの脚をやさしく守ることができます。

マッサージはあくまでサポート。痛みや歩き方の異常が続く場合は、早めに動物病院へ相談してくださいね。